カテゴリ:産婦人科医 笠井 靖代先生



一般には月経以外の出血を不正出血と呼びます。 通常の排卵をともなう月経周期では、排卵の時期をはさんで前半の低温期である卵胞期と後半の高温期である黄体期にわかれます。黄体期に妊娠が成立しないと子宮内膜がはがれて月経血として腟から排出されます。 出産後の月経再開は、授乳を続けていた場合でも多くは産後半年から1年で再開となります。...
「陣痛」とは、規則的に子宮の筋肉が収縮することで、お産の進行にともなって、より頻回により強くなっていきます。 陣痛が開始した時点を陣痛発来(陣発)といい、医学的には子宮収縮による痛みが約10分ごとに繰り返す、または1時間に6回のペースで訪れた時点と定義されています。...
無痛分娩とは、医学的には硬膜外麻酔鎮痛法により陣痛・分娩の痛みを和らげる方法です。...
妊娠中の女性が飲酒をすると、胎児が低出生体重、小頭症や顔面の奇形、精神遅滞・多動症などの神経障害を持つ可能性があります。 アルコールやアルコールが代謝された物質は胎盤を通過することができ、胎児に影響を起こしてこれらの症状を引き起こします。これを胎児性アルコール症候群と言います。 そして最近は特に、多動症との関連が注目されています。...
骨盤位(逆子)は34-35週で自然に戻る事が多く、妊娠満期における骨盤位は約3〜4%とされています。 かつては逆子体操が積極的に行われていました。四つん這いになってお尻を高くあげる体位、すなわち胸膝位を取る方法などが一般的です。...
胎動は、赤ちゃんの健康状態を示す指標の1つで、よく動いていることは赤ちゃんが元気であることを示しています。 胎動は個人差もありますが、20週を超える頃からわかるようになります。妊娠28週頃からは毎日胎動を意識するとよいでしょう。...
子宮頸管長が短めの場合には、早産のリスクが高まることがありますので、自宅でゆっくり過ごした方がよい場合があります。 妊娠週数やどの程度の短縮かによっても判断が違ってきますから、担当医によく確認するのがよいでしょう。 子宮頸管長は、妊娠初期には4cm以上ありますが、妊娠の進行とともに少しずつ短くなります。...